33年
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ルイスと唐人屋敷での再会

 唐人屋敷に、ルイスが来た。商人の格好で現れた。カタリナは、大喜びである。もう夢中でしゃべっている。ルイスと最後に別れた時から今までのことを話しに話して、今晩もおこなわれる「林一家のシスト塾」のことまで、一気に、長時間、ルイスには話すいとまも与えず。一方的に、しゃべりまくった。

 ルイスは聞いている。頭を二分割して聞いている、半分はカタリナの話しを追っている。そして、半分は・・・・。この唐人屋敷にあがってくるまでにルイスは見た。まっ昼間からにぎわっているふもとの町を。つまり、遊女と寝る店、ばくちをうつ場所、飲み屋、見せ物小屋、芝居小屋、それらが軒を連ねて並び、どこも大にぎわいだった。遊んでいる若者達は、ならずものとしか見えなかった。林一家だって皆、休みの日にはこうして女を買い、酒を飲み、ばくちを打つ連中にまちがいない。おお、この勝利は大きい。難攻不落の城を一人のちっちゃな子どものような女がいともたやすく落としてしまったようなものだ。おお、神よ、あなたは一体ここにどんな計画をもってらっしゃるのですか。と、半分は背筋がぞくぞくするほどの戦慄をおぼえながら神と対話している。

カタリナ 
「ルイス。私うれしいの。神様ありがとう。私は、なんにもやっていないのに。神様大好き。」






2008年5月18日 UP
著者 ジャン・マリー神父・ソーンブッシュ・リトルヨハネ
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